時代によって変わる!ハイヤーの利用目的

現在でも、ハイヤーがもっとも多く利用されるのはビジネスシーン、特に接待の場面で利用することが多いでしょう。日数単位や月単位で貸し切り、待機時間もメーターが上がる心配がないハイヤーは、複数の目的地をまわる接待の局面に最適で、根強い需要を保っていると考えられます。

コストパフォーマンスの良さはもちろんのこと、漆黒の車両が高級クラブなどに乗りつけている光景はいかにも高級感があり、なおかつ重要な接待にふさわしい重厚感を演出することができます。接待だけでなく出張の移動手段としても利用されており、距離や時間に応じて単純に料金が上がることがないため長距離移動の多い出張に最適であり、法人契約によって長期間利用すればトータルコストも格段におさえることができます。

ただ、ハイヤーを日常的にチャーターする企業が年々減少傾向にあることも事実で、かつては専用車を保有していた大企業でも最近では契約を解除したり、経費節減のために利用日数を減らしたりしているところが増えているようです。

いつの時代もハイヤーに乗ることそのものが会社員としてのひとつの憧れであり、仕事を続けるうえで大きな目標になっていることは変わりません。昭和の時代には、ハイヤーといえば高級車の象徴であり、ごくかぎられたステータスの高い人たちしか乗ることが許されないと認識されていました。

しかし、時代とともにハイヤーは高級車の象徴という共通理解がくずれつつあり、ハイヤーに乗ることが必ずしもステータスとして見られなくなってきました。今の時代、大企業であっても社長、あるいは会長専用の社用車をチャーターするところが少なくなってきており、ビジネスにおける専用車の需要は時代とともに少しずつ弱まりつつあるようです。

ただ、だからといってハイヤーそのものが消えゆく運命にあるというわけではありません。営業所のほうもそれぞれに工夫を凝らしたサービスをうちだしており、ここ数年は若者に向けた予約キャンペーンや割引サービスなどを積極的にアピールするなど、メインターゲットの年齢層を下げることで生き残りの道を模索しています。お年寄りや障害のある方にとっても乗りやすいユニバーサルデザインの台数も年々増えており、タクシーおよびハイヤーの社会的需要は今後は高くなるのではないかと言われています。とくに、移動手段のかぎられている地方都市では福祉車両のニーズが高まる一方であり、車両の台数とともに介護スキルに長けたスタッフの養成も急がれています。